2013年5月21日火曜日

大泉さん 公務災害認定記者会見

2008年2月、中学校3年生の担任だった大泉博史さんは、
進路指導・部活動指導・生徒指導の過密労働でうつ病を発症し、
学校の窓から飛び降り自殺をしました。

しかし、地方公務員災害補償基金宮城支部は、
公務災害請求を受け付けず「公務外」と処分を出しました。
宮教組は、「故大泉博史さんの公務災害認定を実現する会」の一員としてし
遺族の大泉淳子さんと代理人の弁護団とともに、
公務認定を勝ちとるために、支援してきました。

そしてこの5月15日、審査会が基金支部の処分を取り消したことで
「事実上、公務災害に認定された」といううれしいニュースが届きました。
それを受けて、本日記者会見をしました。













今回の認定に当たっての重要な点は
①部活動・スポーツ少年団の活動を時間外勤務と認定したこと
②自宅での持ち帰り仕事を推定し、時間外勤務としたこと
③大泉さんの時間外勤務が、1月当たり概ね100時間以上で
 それが3か月連続していたことを認めたこと
④進路指導・進路事務・問題行動生徒への対応を「ストレス」と判断したこと
⑤①~④を総合的に評価し、公務に起因した自殺と認定したこと
です。

記者会見の中で、大泉淳子さんは、
「英語の指導のために情熱をこめて教壇に立っていた夫は、
志半ばで教壇に立てなくなったことを無念に思っていたはず。
でも、公務災害と認められたことで、その思いが認められたことはうれしい。
認定されたことで夫が帰ってくるわけではないのが悲しいが、
夫の思いが認められたことで、同じように大変な思いをしている
先生方が、同じようなことにならないように、生かしてもらいたい。」
と、涙ながらに話されました。













今回の認定には、宮教組が取り組んできた在校時間記録の
開示請求資料が大きな役割を果たしました。
県内の自治体で、勤務時間を記録する取り組みが広がっていますが、
まだ記録していない自治体もあります。
今回の公務災害認定からみても、やはりきちんと
自分の勤務時間を記録する大切さを感じました。

大泉淳子さん、支援する会の皆さん、本当にお疲れ様でした!
大泉博史さん、安らかにお休みください。



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