2013年5月30日木曜日

新高校入試制度問題 記者会見   県教委請願

この冬に実施された新高校入試制度。
「受験の機会を増やす」という理由で前期・後期試験が実施されましたが、
さまざまな問題が現場で起きました。

宮教組は、中学校現場からアンケートを集め、問題点を集約して
県教委に以前の入試制度に戻すよう、請願書を作りました。

本日、県教委に届ける前に、記者会見を行いました。

まず、宮教組入試制度検討委員会 委員長の大木先生が
「前期試験をなくし1回の受験に戻すこと。
当面、改善してほしいこと」を請願書をもとに説明しました。

「受験条件に高い評定を設定したところは受験生を門前払いし、
特に設定しないところは多数受験したが多数不合格にした。
受験の機会が増えたわけでもなく、挫折の機会を増やしただけ。」
など、たくさんの問題点を説明しました。

高教組の高橋書記長は、受け入れる側の高校の問題を話しました。













「受験が2回になり、小論文・面接まで点数化するので、
採点業務が倍以上に増え多忙に拍車をかけている。
推薦入試よりも『特色ある生徒』が来なくなったという意見もあり、
定数内不合格が増大したのではないかという懸念の声も。」
と述べました。

宮教組入試問題検討委員 副委員長の遠藤さんは、
私立高校の問題について話しました。













「学校によって、A・B日程の検定料や出願手続きがう。、
被災者への減免措置の基準も違うし、
入試事務に関する『用語』も違うので、
確認するための手間も、手続きにも大変時間がかかった。」
と述べました。

以上のような問題から、「前期・後期試験の必要性を感じない」
ということをそれぞれが強く訴えました。

最後に、この入試制度について広く市民の皆さんにも
知ってもらおうと、シンポジウムを企画しました。
その宣伝を、「宮城の高校入試を考える会」
事務局の清岡さんにしていただきました。













6月23日(日)14:00~16:30、宮城野区文化センターで
実施します。もちろん、宮教組も「考える会」の一員です。
ぜひたくさんの方に来ていただきたいです。


この後、県教委高校教育課に請願書を届けました。













山内課長は、「初めて実施した制度なので、いろいろと
改善していく必要があると考えている。」と、
両教組の訴えを真剣に聞いてくださり、
「アンケートにもしっかり目を通す」と述べました。

少しでも私たちの声が聞き入れられ、来年の冬、
同じように挫折を味わう中学生がいなくなることを期待します。





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